退職届を会社や上司に提出しても、退職届の受付拒否をされることがあります(違法です)。
また、そもそも上司に辞表を直接渡すのは気まずいですし、そもそも退職の切り出し方がわからない方も多いと思います。

人によっては休職中で、仕事を辞めたいけど退職届を出すためだけに会社に顔を出すのは気まずい…と思っている方もいるかもしれませんね。

そういう時はぜひ、退職届を郵送しちゃいましょう。

退職届は直接渡しても郵送で送っても効力がありますし、極端な話たとえ一方的にでも退職届さえ送ってしまえば、私たちは法的に2週間後に退職できます。
有給が残っている場合は、明日から一切出社しないで事実上の即日退職もできますよね。

 

しかし退職届を一方的にただ送るだけでは、受け取りを拒否されたり、「受け取ってない」と嘘をつかれる可能性もあります。
これは辞表を会社に置いて帰るときにも厄介ですよね。

そうさせないための、確実に退職届を受理させる方法もあるのでご紹介します。
また退職届を郵送する際の封筒の色やサイズ、日付、送り先、宛名の書き方など、基本的なことも例文やテンプレートと一緒にご紹介します。

退職届を直接渡せない、郵送して会社に行きたくない方はぜひ参考にしてください。

退職届の提出を代行してくれるサービスがある!?

このサービスを利用すると会社に行かずに辞められるだけでなく、今この瞬間から会社の人間と一言も話さずに退職できます。

有給がなくても即日退職できるプランもありますし、これまで退職拒否をされたことがありません(万が一失敗した場合は、全額返金保証つき)。
どうして確実に退職できるのか、その秘密などを以下の記事で紹介しています。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて

退職届を郵送するときの基本的な流れ

まずは、退職届を送るときの基本的な流れについてご紹介しますね。

1.会社に退職届を郵送する旨を連絡する

退職届をいきなり送っても、受領さえされてしまえば法的には2週間後には辞められます。
ただし退職届を送った当日に退職したい場合、もしくは円満退職した場合は、できれば事前に連絡を入れておいたほうがいいですね。

今後の退職手続きもスムーズに行きますし、退職後の嫌がらせ等も起きにくくなりますから。
また退職届を郵送してそのまま会社に行かない場合、退職届が届くまでの日が無断欠勤扱いになってしまったり、失踪されたと思って鬼のように電話がかかってくる可能性もあります。

またほぼあり得ませんが、懲戒解雇すると脅される可能性もあります。
トラブル防止のため、可能であれば直属の上司に電話を入れましょう。

 

退職の理由等が思いつかない場合は、以下の記事を参考にしてください。
確実に退職できる嘘の【退職理由】 おすすめ11選!

うつ、体調不良を理由に退職される方が多いみたいですね。

退職の伝え方に関しては、以下の記事も役に立つかもしれません。
⇒退職すると怖くて言えない!15の退職の切り出し方

退職届を郵送するタイミングは?

後でも説明しますが、退職日は退職届に記入したその日の扱いになるので、送るタイミングはいつでも構いません。
3カ月前でも1カ月前でも2週間前(14日前)でも構いません。

ただし綺麗な辞め方をしたいのであれば、退職したい2週間より前に退職届が到着するように送ったほうがいいでしょうね。
会社を辞める一週間前や3日前に退職届を送るのは、即日退職と似たような扱いになるので、以下の記事が参考になると思います。
今すぐ仕事を辞める方法

2.退職届を作成する

それでは、退職届を作成しましょうか。
と言っても、手紙の退職届も、通常の手渡しで作成するものと違いはありません。

手書きでも良いですし、PCで作成しても構いませんし、縦書きでも横書きでも結構です。
紙のサイズはA4が一般的です。

 

注意すべき点は、退職の日付(退職日)をいつにするかです。
民法の規定では、退職日は退職届が届いた2週間後に設定する決まりになっていますから、2週間以降にしておいたほうが無難です(もちろん電話でOKをもらえれば、本日付けにしてもいいでしょうけどね)。

宛名に関しては、会社名や部署だと「御中」、個人名や担当者だと「様」になります。
退職届の書き方については、以下を参考にしてください。

郵送する退職届の例文・テンプレ


退 職 届

 

              平成○○年○○月○○日

 

株式会社Xコーポレーション
代表取締役社長 △△ △様

                  

□□部 □課 
K田 K雄 

 

                   

                        私事

 

この度一身上の都合により平成○○年○○月○○日をもって退職いたします。

 

                        以上


雇用形態によって、退職届の書き方に差はある?

パート、アルバイト、契約社員、派遣社員、正社員、公務員、新入社員、試用期間中などありますが、基本的には退職届の書き方に差はありません。
ただしアルバイトやパート、試用期間中の場合は退職届そのものを要らないといわれることも多いです。

後でも触れますが、退職する時に退職届が必ず必要というわけではなく、要は退職する意思が伝われば構いません。
「退職すると言った」「いいや言ってない」と面倒な争いを避けるために退職届を郵送しておいてもいいですが、相手がすんなり退職を認めている様子でしたら、退職届を出す必要はありません。

特にパート、アルバイト、新入社員、試用期間中は退職届を要らないという会社も多いようです。

3.添え状(送り状)や謝罪文(詫び状)を作成する

手渡しで退職届を渡す場合と一番違う点が、添え状や謝罪文(詫び状とも言う)を添付することです。
郵送で退職届を郵送するのは、やはりマナーとして非礼だと感じる方も多いですからね。

その非礼を詫びるためにも、礼儀として添え状(送り状)や謝罪文(詫び状)を同封したほうが良いです。
ちなみに退職届を置き逃げするときの、置手紙としても使えます。

退職届の添え状(送り状) 兼 謝罪文(詫び状)の例文・テンプレ


                 平成○○年○○月○○日

 

株式会社Xコーポレーション
代表取締役社長 △△ △様

                  

                 □□部 □課
K田 K雄

 

                   

退職届送付の件

 

拝啓 貴社ますますご清栄のことと存じ、お慶び申し上げます。
この度は一身上の都合により退職させていただくこととなりました。

つきましては退職届を同封させていただきましたのでよろしくご査収の程お願い申し上げます。
本来であれば皆様へ直接ご挨拶をさせて頂くべきところをやむを得ずこのような形になりましたことをお許しください。

末筆ながら、貴社のご健勝をお祈り申し上げます。

 

                             敬具


 

※注意点

右上の日付は作成日ではなく発送日を記載する。
本文には頭語と結語を入れる。拝啓と敬具で構いません。

内容は、誠意が伝わるような文章であれば例文通りでなくとも構いません。
また添え状も、退職届と同様に手書きで作成してもPCで作成しても構いませんし、縦書きでも横書きでも結構です。

4.封筒に入れて郵送する

用意する封筒ですが、「退職届を入れる小さな封筒」と「その小さな封筒を入れる大きな封筒」は別になります。
要は大きな1つの封筒の中に直接、退職届を入れるといったことはしないというわけです。

 

 

まずは退職届を入れる小さい封筒から。

退職届の入れ方や折り方、サイズについてですが、退職届は三つ折りにし、無地の白色長形3号封筒に入れるのが基本です。
封筒を二重にする必要は特にありませんが、透けるのが気になるようでしたら二重でも構いません。

封筒の表には「退職届在中」、裏には所属と名前を明記してください。
添え状も三つ折りにし、退職届を入れた封筒と一緒に封筒へ入れます。

この時に添え状が退職届の前に来るように入れましょう。

 

そして、この退職届を入れた封筒を入れるための、一回り大きな封筒を用意してください。
色は茶色が一般的ですが、大きさは退職届が折れなければ何でも構いません。

そして封筒には、通常の郵便物と同様に送付先と自分の住所を明記し、左下に赤文字で「親展」もしくは「退職届在中」と記入してください。
「親展」には宛先の人以外は開封しないでください、という意味があります。

もし心身の不調が退職の理由で医師の診断書がある場合は、そちらも同封するのが良いでしょう。
また返信や返事が必要な場合は返信用封筒も入れて、切手を貼るのを忘れないでください。

 

なお退職届の送り先を会社宛の誰にするかですが、基本的には会社の社長宛もしくは人事部になります。

最後に退職届の送り方ですが、会社へ退職届を郵送で送付する旨を伝えている場合は、普通郵便や簡易書留で送って構いません。
もし会社から速達や配達記録など、普通郵便以外で送付するような指示があった場合には、できるだけ対応してください。

※退職届を会社が受理してくれない時は…

引用:https://blogs.yahoo.co.jp/goi279/33512652.html

実はそもそも、退職する際に退職届を提出しないといけないわけではないんです。
別に口頭でも電話でもメールでもラインでも有効で、問題なく退職できます。

ただし形に残らないものですと「言った、言わない」の水掛け論になりかねませんので、退職届という文書で示すことが慣例になっているのです。

 

こんな時に便利なのが、内容証明郵便にて退職届を送付する方法です。
内容証明郵便とは、いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって郵便局が証明する制度です。

この制度によって会社側に受け取ってもらうことが可能となりますが、あらかじめ退職届を郵送することを伝えておくと、内容証明さえ受け取りを拒否される場合もありますので、内容証明を用いるときは前もって伝えないようにしておきましょう。

なお内容証明郵便については、郵便局で頼めば普通に対応していただけます。

5.退職届が受理されたら

退職届が受理され退職が決まったら、保険証や貸与物の返却方法、健康保険や雇用保険の必要書類、年金手帳や離職票などについて会社と連絡を取る必要が出てきます。
実際のやり取りは郵送でも対応できるので、そのまま会社の人間とは会わずに、問題なく退職出来ると思います。

なお退職届を郵送したその後の手続きや流れ等は、以下の記事でまとめています。
退職を考えだしてから転職するまでの手続き、流れまとめ

おわりに:絶対に退職するまで会社に行きたくない、声も聞きたくないなら

これまで退職届を郵送して退職する方法をご紹介しました。
一応「上司などに合わずに退職できる」「顔を合わせず辞められる」と言いましたが、やっぱり自分で退職の電話を入れるのが前提となっています。

でも中には、上司からパワハラを受けていたり、強い引き止めを受けていることもあると思います。
そんな状態だと上司と話すのは怖いでしょうし、退職届を送った時の電話でも引き止められて、それを断れる自信や勇気もないかもしれません。

 

そんな時にはぜひ、退職代行サービスを使ってみてください。

退職代行サービスを使えば、

  • 退職を伝える電話も代行してくれるし、
  • この記事で紹介した退職届の送り方も、もっとわかりやすく教えてくれるし、
  • 退職後の手続きの方法も教えてくれるし、
  • 退職手続き中も退職後も、連絡は全て退職代行業者を通じて行うこと、本人には直接連絡しないでほしいことを伝えてくれたり

します。

会社に行かずに辞める、むしろ会社の人間と一切話さず退職したい場合は、ぜひ以下の記事も読んでみて下さい。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて